ライターは「誰でもなれる」はある意味正しい……けど!?

コンニチハ、カグラマです!

前の記事でも触れた、ライターを目指している若い青年と直接会う機会があり、「僕みたいなレベルでもプロのライターになれるでしょうか?(キラキラした瞳)」といった質問をされました。

カグラマの猫
カグラマの猫

結論から先に言えば、誰でもライターにはなれます

ただし「なるだけなら」……という補足つきで

ライターを取り巻く現状について

昨今、ライターの活躍の場は雑誌や本などの紙媒体からWEB媒体へと移行しつつあり、紙の書籍オンリーという仕事はめっきり減りました。

おそらく今後もこの流れは止まらないでしょう。街の本屋さんは大変でしょうね……。

おっと、それはともかく話を戻すと、逆にWEB媒体……いわゆるニュースサイトや情報サイトなどはどんどん増えてます(すぐに消えるケースも多いですが)。

とくに新型コロナが猛威をふるった2020年は「ステイホーム」の影響もあって、個人的にお付き合いのあるWEBメディアはかなり好調だったみたい。

そういうサイトは少しでも安く書いてくれる勤勉なライターを求めて、クラウドソーシングなどに仕事を発注するワケですね。

「でも紙媒体が廃れたなら、紙媒体で文章を書いてたライターが余っているんじゃない?」

そこに気づいた人は鋭い! 

実はその通りなんです。
そのまま紙媒体からWEBのほうに移行して活躍中のライターはたくさんいます。

しか~し、紙とWEB媒体には大きすぎる隔たりがあるんです。

「原稿料」という残酷なまでの差が……。

ライター個々にいろんなケースやそれぞれの契約があるので一概には言えないのですが、私の知ってる限りだと紙媒体のほうが圧倒的に原稿料が高いのは紛れもない事実。

試しにクラウドソーシングの相場を調べてみたら「1文字単価0.1円からスタート」なんてのもザラに見かけます。良くても1文字1円とか……。正直「えっ、マジで?」って最初は思いました

2000文字の原稿を書いて200円~2000円。
1時間で2000文字の原稿を上げたら「時給2000円だ、ワーイ!」
……なんて甘く考えてたら痛い目を見ます。

ベテランのライターが「その人の得意分野で、フリーなお題で書く」というのなら、執筆速度の速い人なら1時間2000文字は全然可能。

でもそういう人は1文字1円なんて仕事はまず受けないでしょう。

なぜなら、そういう高いスキルや専門知識のある熟練ライターは、大体大手の編集者に抱えられていて、もっと割の良い仕事を請け負っています。

もし経験豊富でスキルもあるのに仕事が全然ないぞーって人は、逆に私に連絡して下さい(笑)。

おっと、また脱線しかけた。。。

ともかく、書くのにそれほど慣れていない人が、頭を「う~ん」って抱えながら頑張って数時間かけて2000文字をかきあげて数百円の報酬を得る……これがリアルな現実だと思います。

テキトーに書いたらクライアントに即切られますし。

クライアントが求めるテキストに特化した書き方を極めれば、作業効率は上がるとは思います。

が、

本気で好きな文章を書くことを仕事にしてゴハンを食べていきたいと思う人は、それで満足できますか?

カグラマの猫
カグラマの猫

若き日のカグラマだったら絶対にムリ!

  • 好きな本や雑誌で好きなジャンルに特化した文章が書きたい!
  • 署名つきの文章が掲載されて、あわよくば認められたい!
  • そんなライター仕事だけで安定した収入を得たい!

たぶん、あの頃の自分だったらこんなことを考えたと思います。

しかし、「文章を書いて報酬を得る=プロ」という観点で見れば、クラウドソーシングなどの仕事も立派なプロのライターとして仕事をしたことになります。

だから冒頭で「誰でもライターになれます!」と断言しました。

普通のサラリーマンをやりながら副業でライター的なことをやってみたいということであれば、素晴らしい選択肢のひとつといえるでしょう。

ですが少なくても前述した「○○のライターとして生計を立てたい」と熱く語った若者が目標にしているモノとはちょっと違う気がします。

実際「ライターになりたい人向け」の記事をネット検索したとき、「クラウドソーシングを活用したらキミもプロのライターになれる!(キラッ)」みたいな記事をたくさん見ます。

その言葉自体にウソはないですが、書きたい雑誌やサイト、ジャンルなどがあって、そこを目指してライターを志す人にとっての一生続けていく終着点にはならないかもしれない。

それじゃ、逆にどういう仕事をすればライターとして生計を立てられるのか。

その点に言及する前に、まずはどうしてWEB媒体のコストが厳しいのかを一応解説したいと思います。(そんなこと知りたい人いるのか不明ですが……?)

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