目次
■ご挨拶
はじめまして。文章を書くことでお金を頂くお仕事をさせていただいているカグラマと申します!
ライターとして新卒の20代から40代のオッサンになった現在に至るまで、運良くこの仕事を続けております。ゲーム、アニメ、漫画といういわゆるサブカルチャーが主なジャンルで、お声がかかれば他の分野のライティングにも積極的に挑戦してきました。
※もっと詳しい経歴などを詳しく知りたい方は↓をどうぞ!
これまで何とか「プロ」として生計を立ててこられたオッサンが、現場の目線から「今からライターを志したい」という方に“分かりやすく”ノウハウやらリアルな情報をお伝えできればと思い、このサイトを作ってみました。
小難しい御託はさておいて、初心者や未経験者にもシンプルで分かりやすく、良い面も悪い面も隠さないで実際のリアルな声をぶち撒けたいと思ってます。
※ぶっちゃけブログを作ろうと思った本当の理由は↓
●ライターになるにはどんな方法があるの?
●ライターの収入事情はどんな感じ?
●ライターに必要なスキルとは?
●ライターになって「メッチャ良い」と思うとこは?
●ライターをやってて「厳しい」と感じるところは?
などなど……ライターを目指す方にとっていろいろ気になるところだと思いますが、できる限り単刀直入に“ぶっちゃけトーク”していきます。
中には夢も希望もない生々しい内容もあるかも
■【その1】ライターになるにはどうすればいいの?
もっと言っちゃえば、自分でライターを名乗ったら「ライターデビュー」
なんじゃそりゃ…って思うかもしれないけど、マジで事実。
ライターの仕事をするために必須な資格なんて無いのです!
あえて定義するとしたら、何か文章を書いてお金を稼いだら「ライター」を名乗っても良いんじゃないかなーって個人的には思います。
案外テキトー
もうちょっと具体的なライター仕事の見つけ方をば
●ライターを募集している媒体やサイトに応募⇒WEBメディアは意外と人材不足
これも事実。実際自分の周りでも「○○のことを書けるライターいないかなぁ」って頻繁に飛び交ってます。
腕に自信があろうがなかろうが、やりたいなら募集を見つけてドシドシ応募してみるのが吉。
それとブログでもサイトでも何でも良いのですが、“自信のある”文章をアピールする場を用意しておくのはガチで有効。編集者の目につくこともあるし、応募したときに自分の文章を見てもらえる大チャンスです。
いざ応募してから慌ててサンプル原稿を作るより、あらかじめ自分の得意なジャンルで文章を書いておくのは得しかない! 事前に用意しておけば「サンプルの文章は要らないよ」って言われることも実際にありますよ。
●クラウドソーシングなどで探す⇒ライターの練習にうってつけ!
ただし案件によって金額はピンキリ!
よく「クラウドソーシングは安いからヤメとけ」なんて話も聞くけど、実際に自分の書いた文章で少しでもお金を稼いでみることは重要だと思います。
すごく憧れてたけど実際にやってみたらそうでもなかった……なんて話はライターじゃなくてもよくある話なので、実際に仕事として請け負ってみてから「向き・不向き」を判断するのに最適です。
それと私の知人にもいますが、稀にクラウドソーシングの案件に対する適正がバツグンに高い人もいます。そういう人は案件の単価もどんどん上がっていく傾向にあるので、効率よく稼げるクライアントの1つになるそうですよ。
まずは手を出してみることが大事っ
●出版社、編集プロダクションに入社⇒新卒や経験者なら狙う価値アリ
昨今は紙媒体は厳しいけど、WEBサイト、ニュースサイトを運営をしているような企業に就職するのはアリ! むしろ個人的にはこれが最適解な気がしています。
■ココだけの裏バナシもチェック!
ちなみに社員じゃなくて、バイトの募集でも見つけたら積極的に狙って欲しいところ。その理由は↓に書いているのでぜひご覧になってみてください!
■【その2】ライターの仕事内容
●媒体やクライアントの要望に合わせて書くモノ(PR記事、紹介記事)
●自分の想いや体験談など、主観を混じえて発信(エッセイ、コラム)
●旅行、イベントなど自分で見聞きし、実際に起こった出来事を文章化(ニュース、取材記事)
●取材対象の言葉を文章化(インタビュー記事)
ひとえにライターの仕事と言っても、依頼主の要望にはいろんなタイプがあります。専門性の高い記事を除けば、これまで私が経験してきたのは、大体上の4つに当てはまります。
それぞれの具体的な説明はしませんが、何となくどんな記事を指しているのかは察することができるはずです。
そして自分がどんな記事を書いてみたいのか、あるいはどれが得意でどれが苦手なのかも認識しておきましょう。
ここで個人的な経験をお話しますと、ライター稼業を始めたばかりの若い頃はインタビューの仕事がすごく苦手でした。人見知りだったのと、取材対象の良さげなエピソードを聞き出す話術(質問誘導)がとにかくヘタクソだったんです。
ただ社会人経験を積み、インタビュー取材を何度も経験するうちに徐々に慣れたこともあって、今では一番楽しい部類の仕事になっています。
つまり何が言いたいのかと言うと、苦手なタイプの仕事だとしても経験がそれをカバーすることは多々あります。とくに始めたばかりの頃は仕事を選り好みするより、ちょっと苦手なジャンルでもオファーがあったら挑戦してみることを強くオススメします。
どんな職種でも同じだと思いますが、経験に勝るモノはありません。よほど名のあるライターでもない限り、スペシャリストよりも何でもできるライターのほうが仕事が来やすいのは間違いありませんので。
どんな仕事にも挑戦する人はマジで強いっす
●ゲーム攻略(ゲームメディアなど)
●取材時の写真撮影
●取材のアポ取り(場合によっては各種手配まで)
●大まかな誌面レイアウト作り(紙の媒体)
クライアントや媒体にもよりますが、ライターは「なんでも屋」あるいは「オールマイティー」な存在であるほど重宝される傾向にあるのは間違いありません。未経験な内容の仕事だったとしても「自分ならできそうだなぁ~」と思えるレベルなら、やっておくことをオススメします。
これはライターに限りませんが、いろんな経験がいずれ自分の武器になるので、その日のために苦労するだけの価値はあると思います。
■【その3】ライターの収入
ピンキリです。
……身も蓋もない話なのですが、現実そうなのです。
もうちょっとツッコんだ話をすると、基本的には専門性の高い記事のほうが原稿料が高く、誰にでも書けそうな内容だと原稿料が安い傾向にあります。当たりまえの話ですが……。
だからライターの仕事をして、どのくらいの金額を稼ぎたいかによって働き方や内容を考える必要があるでしょう。
●家事の合間や副業としてお小遣いの足しにしたい⇒クラウドソーシングの活用
今一番多いのがこういう働き方だと思います。クラウドソーシングサイトを活用すれば、月1万~3万くらいなら達成できるかもしれません。
しかし、ライターだけで生計を立てたいという人には物足りないはず。
もちろんクラウドソーシングだけで月10万円以上稼いでいるという人もいるとは思いますが、1文字の単価が1円にも満たない(実際そういう設定が多いのです…)金額だと、執筆速度に自信のある人でもかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。
どうしてもクラウドソーシングにこだわるなら単価の高い案件を狙ったり、専門性の高い得意ジャンルのクライアントを探すことをオススメします。
●ライター収入だけで生活をしたい⇒出版社、WEBメディア、編集プロダクションに所属
生活が送れるほどの収入を得たいなら、一番安定するのはライターの仕事ができる会社に就職することです。たとえば出版社、WEBメディア、編集プロダクションあたりに入れば、部署にもよりますがライターとしての仕事を行うことが可能です。
ただし、ライティング以外の仕事も求められるはず。それも経験になる!
実際に私も新卒で編集プロダクションに入社しました。ただ、こういう会社に入ると文章だけを書いていれば良いワケではなくなります。いわゆる編集者、ディレクターとしてのポジションに立ち、書籍やサイト作りにも携わることになります。
個人的には、たとえ編集補助などのアルバイトの立場であってもメリットはとても大きいと感じています。具体的なメリットは別記事で詳しく説明しているので、ぜひそちらをご参照ください。
経験を積み、人脈を作ってからフリーランスのライターになったほうが明らかに効率が良いのです!
■ココだけの裏バナシもチェック!
■フリーランスライターの収入だけで生活するためには
何の経験もコネもなく、フリーのライターとして20万円以上をコンスタントに稼ぐことができるとしたら、おそらくその人は天才ライターでしょう。作家になれる才能を秘めているかもしれません。
可能性があるとすれば、自分のブログを作って広告収入を得ることだと思います。
その場合、もはやライターと言うよりブロガーやアフィリエイターと言ったほうが適切かもしれませんが、文章を書いて収入を得るという意味ではライターを名乗って差し支えないと思います。ただ残念ながら僕はそちら方面のノウハウは持ってないので、別のサイトで勉強することをオススメいたします。
いろいろ説明してきましたが、未経験の初心者が「ライター」という専門性のある職種でフリーランスとして生計を立てるのは難しいと言わざるを得ません。最初はどこかで経験を積んで、一定以上の実力と自信を身につけてからステップアップするのが基本と思ったほうが賢明です。
その意味でWEBや出版メディア、編集プロダクションなどに入ること(社員じゃなくバイトでもOK)がベストだと感じる理由です。気軽に働きに出る環境にないなら、クラウドソーシングの案件で経験を積んでから大手メディアのライター募集に応募するのもアリだと思います。
ちなみに専門性を持つメディアをクライアントに持ち、順調にキャリアを積んでいけば、専業ライターでも年収500万は可能なレベルです。「それじゃ物足りん、年収1000万円以上を狙いたい!」という人は、作家になってヒット作を生み出すことを狙いましょう(笑)。
■【その4】ライターに求められる能力
●年齢、学歴、性別⇒全然関係なっしんぐ!
●「めっちゃ詳しい分野がある」は有利ではあるけど…!?
●文章の上手さより構成力のほうが断然大事!
●相手の意図を読み取るチカラ
●コミュニケーション能力はあるに越したことはない
■学歴や年齢は無関係?
ライターという仕事は、学歴を問わない職種であることを断言します。(出版社に入社してからライターを目指したいという人はちょっと別ですが)。実際私は高卒(専門学校)ですし、同業者の学歴を聞いても正直バラバラです。ある意味、実力がもっとも評価される世界と言えるでしょう。
同様に年齢や性別もまったく関係ないです。自分も編集の立場として、若かろうが年寄りだろうが優秀なライターなら仕事を任せますし、能力のあるライターは編集サイドで争奪戦になることをよく知っています。
良いライターをどれだけ確保できるかが編集者の腕の見せ所
■専門分野に詳しいことは有利、だけどそれだけじゃない?
「私、○○に詳しいんです」という触れ込みで紹介されるライターは多いです。もちろん医療とか法律など、ガチの専門分野になると詳しい人の優位性は揺るぎません。
しかしゲームやアニメなど、趣味レベルの専門カテゴリーだと、どの程度の専門的な文章を求められるかによって知識の差は縮まります。正直アニメ専門誌でも「そのアニメは観たことないですが、週末に観てネットで情報も調べておきます」で、詳しい人との差が埋まることは多々あります。大事なのはクライアントの求めるレベルの記事に仕上げられるかどうかで、持っている知識の過多ではないのです。
そこまで詳しくないジャンルでも、まるでマニアかのような熱量と情報量の記事に仕上げてくるライターは、間違いなく優秀だと思います。
編集者サイドとしては詳しいライターがいると助かるのは間違いないですが、一般レベルの書籍や記事であれば必ずしもマストな要素ではないのです。ぶっちゃけ書籍やネットで情報はいくらでも集められるので、新しい情報、正しい情報ソースをしっかり精査できて、オリジナルの文章に適切に盛り込める能力のあるライターなら、それで事足りるのです。
これを言うと専門ライターの方は怒るかもしれませんが、実際に編集の立場で仕事をしてきて、そういう例をたくさん見てきたのでウソではありません。
■文章の上手さよりも「構成の上手さ」を重視
「ライターなら美しく秀逸な文章が書ける能力が必須」みたいな話もたまに聞きますが、少なくても私の周りではそこまで重要視される部分ではありません。作家性が求められる特殊なコラムやエッセイならばともかく、たとえば商品紹介などにそこまで達者な文章は必要ない……ということです。そういう華美な文章が必要となる状況は限られることが多く、いわば適材適所なのです。
正しい日本語で分かりやすく読者に伝わる文章が書ければ十分で、そんなことより文章構成の上手さのほうが重要視されがちです。定番は「起承転結」とか「PREP法」に基づいた文章ですが、そこを外して書いたとしてもしっかり記事として成立させる構成力がある人のほうが編集者としてはありがたいです。
よどみなくスラスラと読ませ、一読しただけで記事の趣旨をしっかりと伝えることができるなら、それこそが優秀なライターだと私は思います。とくに初心者の方は小手先のテクニックを身につけるより、読者に分かりやすい正しい日本語を書くことから練習すべきだと思います。
■その5「優秀なライターになるための裏技」
■経験不足を補う禁断の裏
そうは言っても、素晴らしい記事を書くにはどんな訓練をすれば良いのか分からないという方もいることでしょう。私が新人の頃に教わったのは、読者が知らないジャンルの情報を意味が伝わるように紹介するという方法です。
ゲームを知らない友人に向けて、特定のゲームの内容を説明する紹介文を書くというトレーニングをした記憶があります。
それと尊敬する先輩から教わったのは、自分が優秀だと思ったライターの記事から“盗む”ことです。
この“盗む”とは「文章を丸々パクれ」ということではありません。自分が良いと感じた文章の「どこが良いと思ったのか」を分析して、その要素を自分の文章に取り入れるということです。
例えば、冒頭に結論を持ってきて、そこに至るまでの経緯を説明する手法が秀逸だと思ったなら、その文章構成を拝借してまったく別の記事に当てはめて書いてみればいいのです。
そして自分が良いと思った文章だけでなく、編集者や周囲のライターが良いと思った記事の話も聞いて、そちらの手法も真似てみれば、自分の文章の幅を広げる良いトレーニングになります。
語彙や文章表現を増やすことはもちろん重要ですが、それ以上に「文章構成のバリエーション」を増やすことはもっと大切だと個人的には思っています。
■売れっ子になるために「絶対やったほうが良いこと」
同じくらいの技量のライターが2人いたとして、クライアントや編集者が「新規発注の声をかけるポイント」はどこにあると思いますか? おそらく、より親しい関係のライターに依頼するケースのほうが多いはずです。
「そんなこと当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、これが真理です。
つまりライターとして仕事をする上でクライアントと親しくしておくことは、売れっ子ライターになる第一歩なのです。
かつて私もそうでしたが「人見知りのコミュ障だから…」と尻込みする人も少なくないでしょう。しかし、別にこちらから編集部まで挨拶に出向く必要はないんです。
ちょっとした近況報告のメールを1通送るだけでも、編集者の立場からすると心象は全然違います。なぜならそんなことをするフリーライターは圧倒的に少数派だからです。皆さんが思っている以上に、受け身のライターが大多数ということを知っておきましょう。
共通の趣味があるクライアントであれば、どうでもいい趣味ネタでメールを送ってもいいですし、それこそ「最近仕事ないです。なんか仕事ください」ってダイレクトな内容でも、正直送られた側は悪い気はしません。電話や直接出向くのと違ってメールなら時間をとらせませんし、多忙な時期ならスルーされる程度です。
でも全然音沙汰の無いライターとの比較なら、「先日メールくれたし声かけるか」となる可能性があるのは間違いありません。自分だったら同じような技量のライターであれば、メールとはいえコミュニケーションを取ろうとしたライターを選びます。もし貴方がクライアントの立場だとしたらどうでしょうか?
別にライターという職種に限らない他愛のない営業努力ではありますが、やけに引っ込み思案なタイプが多いライターという職種こそ営業の効果は大きいです。前述したように、何故か私の周りのライターにはそういう営業をする人が少ないです。私がゲームやアニメの業界にいるからでしょうか……(情報求む)。
メール上だけでもコミュ強でいれば得するかも!